ワークライフバランス実現のために。個人でできる自発的な働き方改革

働き方改革

働き方改革という言葉はよく耳にしますが、どんなイメージがありますか?
従業員からすると、「働き方改革は会社が主導でやるもの」というイメージがあるかもしれません。ですが、私たちは「働かされている」のではなく自発的に「働く」ものです。働き方改革と合わせて「働くこと」についても考えておきたいですよね。

働き方とはたらき方の違い

「働き方」という言葉にはいくつかの意味があると思います。よく働き方改革という文脈で語られるのは、どこで何時から何時まで何時間働くかというルール決めが主なトピックで、会社(雇う側)と社員(雇われる側)の関係性みたいなところがメインかと思います。

会社と社員の関係性


ですが、今回お話したいのは少し異なる意味での「はたらき方」です。上の「働き方」と区別するために「はたらき方」というひらがなを使った表記にしておきます。「働き方」が会社主体、会社のために働くという少しネガティブなイメージになってしまいがちです。それに対し、「はたらき方」とは働き手が働くということをポジティブに考え、自発的に働くということに注目しています。

「働き方改革」と「はたらき方改革」

会社側からしてみれば、ワーカーそれぞれの意識を変えるよりも、就労規則を変えてシステムから改革していくほうが簡単だと思ってしまうかもしれません。結果がどうなるかとはさておいて、規則を変えるほうが目に見える変化がありますもんね。

でも、ワーカーの意識に目を向けることも忘れてはいけません。ワーカー個人の意識に注目せず、就労規則だけを変更した結果、「リモートワークを始めてみたけれど、失敗だった」なんてことにもなりかねません。

とはいっても、ワーカー一人ひとりの働くことに対する意識なんてどう変えていけばいいのか…と悩ましいところです。勉強会などを開いてもその効果は千差万別。意識が大きく変わるワーカーもいれば、全く変化がないという人も出てくるでしょう。

そこでACALLでは、まず「1日に働く時間は8時間」を意識するところからスタート。「8時間に集中」と言ったところで何も変わらないので、ACALLでは毎日何をするか書き出すという取り組みが始まりました。週間計画表にタスクを並べ、仕事を見える化することで、ワーカーそれぞれにとって「今日の勤務時間(8時間)で何をするのか」が明確になり、確実に終わらせようと努力することが目的です。

週間計画の例

この取り組みも使い方が間違ってしまえば、毎日の作業が増えてしまうだけだということを忘れてはいけません。目的を理解しないままだと、「今日やること」というのが一週間分コピー&ペースト状態に…。たしかに同じプロジェクトをしばらく続けるならこれでもいいだろうと思ってしまうワーカーがいるのは仕方がないかもしれません。

ですが、よく考えてみると一つのプロジェクトの中でも毎日同じことをしているわけではないですよね。誰も月曜日から金曜日まで全く同じように働いているわけではありません。

そこで、「今日はアイテムAとアイテムBとアイテムCにしぼってやる!」と宣言するのがこの週間計画あるべき姿だと思います。

「8時間に集中」が何につながるのか

これで何が変わるのか。どんなタスクを何時間かけて行うのかを逆算して考えることで残業や翌日への仕事持ち越しを減らすことができます。また、ワーカーの意識としても、「自分でコントロールしてやっている」という当事者意識が生まれます。

「この人は自分で計画を立てて仕事を実行できる」というのがわかると、雇う側と雇われる側の関係が良くなります。この関係性が良くなることで、リモート制度やフレックス制度の導入なども進めやすくなり、組織の目に見える変化につながるのではないでしょうか?

もう一つ知っておきたいのが、ワーカー一人ひとりが自分の仕事をコントロールしているという意識が重要だと言うことです。もともとは与えられたタスクであったとしても、自分でやると宣言し、やり方を選択することがモチベーションに変わるということです。

シーナ・アイエンガー著の「選択の科学」という本では以下のように述べられています。

What affected people’s health most in these studies wasn’t the actual level of control that people had in their jobs, but the amount of control they perceived themselves as having.

(被験者の健康状態に最も影響したのは、被験者が実際にコントロールすることのできた内容ではなく、被験者がコントロールとできると思っていた内容であった。)  

Iyengar, Sheena. The Art of Choosing, 2012, p.18 訳は引用者によるものです。

会社で働く上で「やらされてる」と感じてしまっている人はストレスが多くかかり、体調にも影響が出ると言われています。そこで、やらなければいけないタスクを「自分で選択してやっている」という、コントロールの意識があることがあることで、モチベーションがアップし、精神的負荷が軽くなるのだとか。

それを一番手軽に始められる方法が「今日は何します!」と宣言することではないでしょうか?毎朝、仕事を始める前の5分で考えて宣言することで、定時に帰れる生活につながるなんて素敵ですよね。

組織に働き方改革を求めると同時にワーカー個人が「はたらき方」意識改革を始めてみませんか??

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